日本歴史地名大系 「大工町頭」の解説 大工町頭だいくまちがしら 鳥取県:鳥取市鳥取城下大工町頭[現在地名]鳥取市大工町頭大榎(おおえのき)町の南端、御弓(おゆみ)町境の角辻(つじ)売から北西惣堀にかかる元大工(もとだいく)町境の土橋までの間にある武家屋敷地。辻売の地名は元文―寛保(一七三六―四四)頃三右衛門という小商人が戸板を敷いて古金店を出し、一〇年余にわたって悪天候の日も辻売を行ったことから出たという(因幡志)。また東照宮(現樗谿神社)勧請当時多数の参詣客が通行したので、種々の出店が立ったことによるとも伝える(鳥府志)。文化九年(一八一二)七月一二日辻売の佐橋鉄蔵屋敷から出た火事(佐橋火事)では、町方二三町をはじめ学館・役所等御用屋敷、惣門三ヵ所、武家屋敷など城下の約半分が焼失(因府年表)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by