大方殿(読み)オオカタドノ

デジタル大辞泉 「大方殿」の意味・読み・例文・類語

おおかた‐どの〔おほかた‐〕【大方殿】

貴人の母の敬称大方様
「―より出家になし申せとこそ承り候ふに」〈謡・元服曽我〉

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精選版 日本国語大辞典 「大方殿」の意味・読み・例文・類語

おおかた‐どの おほかた‥【大方殿】

親元日記‐文明五年(1473)七月四日「大方殿坂本御下向」

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朝日日本歴史人物事典 「大方殿」の解説

大方殿

生年生没年不詳
戦国時代武家女性安芸(広島県)の国人領主毛利弘元の側室高橋氏。杉の大方とも。若くして弘元が死去したのち,実父母に死別した弘元の次男元就を養育。元就は大方殿に「取つき申候て(ひたすら頼り)」実兄興元在京中の3年間を過ごしている。再婚しなかったことについて元就は,「貞女を遂げられた」と表現している。<参考文献>『毛利家文書

(田端泰子)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大方殿」の解説

大方殿 おおかたどの

?-? 戦国時代の女性。
安芸(あき)(広島県)の国人領主毛利弘元(1466-1506)の側室。弘元の死後,実父母をうしなった弘元の次男松寿丸(元就(もとなり))をそだてた。通称は別に杉の大方。

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