大月氏(読み)だいげっし

旺文社世界史事典 三訂版「大月氏」の解説

大月氏
だいげっし

戦国時代から秦・代に中央アジアで活躍した民
イラン系遊牧民のゲッシ(月氏)族は中国の西隣におり,一時は強力で甘粛 (かんしゆく) 方面勢いをのばしたが,匈奴 (きようど) に敗れてオグズ川の北に移動しソグド地方に大月氏国を建国大夏をも支配した。前漢の武帝は,匈奴挟撃のため張騫 (ちようけん) をこの国に派遣した。前1世紀後半に北部の遊牧民が強力となり,クシャーナ朝をおこして大月氏に代わった。

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精選版 日本国語大辞典「大月氏」の解説

だい‐げっし【大月氏】

〘名〙 紀元前二世紀前後中央アジアで活躍した民族。中国の春秋戦国時代に蒙古高原西半を支配した月氏の主力が、天山山脈北方に移動したものをさす(河西地方に残ったものは小月氏)。匈奴の攻撃を受けて西遷し、バクトリア(大夏)に侵入し、これを滅ぼした。→月氏クシャン朝

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世界大百科事典内の大月氏の言及

【月氏】より

…月氏の主勢力は西方に逃れ,パミール高原を越えてアム・ダリヤ流域に移動し,アフガニスタン北部のバクトリア王国(大夏)を征服した。中国史料は中国辺境に残留したものを小月氏,西方に移動した勢力を大月氏と呼ぶ。漢の武帝の使者張騫(ちようけん)はこの大月氏を訪れ(前139ころ),西方世界の珍しい情報を持ち帰った。…

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