大椿(読み)ダイチン

デジタル大辞泉 「大椿」の意味・読み・例文・類語

だい‐ちん【大×椿】

《「荘子」逍遥遊から》中国古代の伝説上の大木の名。8000年を春とし、8000年を秋として、人間の3万2000年がその1年にあたるという。転じて、人の長寿を祝っていう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大椿」の意味・読み・例文・類語

だい‐ちん【大椿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちん」は「椿」の慣用音 ) 中国、古代の伝説上の大木。八千年を春とし、八千年を秋とし、三万二千年が人間の一年にあたったという長寿の木。転じて、人の長寿を祝っていう語。
    1. [初出の実例]「槐風棘露之為枝葉、共期大椿之春秋」(出典江都督納言願文集(平安後)三)
    2. 「壁に生る麦は、朝菌の晦朔をしらず、冥灵大椿(チン)を論ずるに似たり」(出典:俳諧・田舎の句合(1680)九番)
    3. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕

だい‐ちゅん【大椿】

  1. 〘 名詞 〙だいちん(大椿)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android