大町新田(読み)おおまちしんでん

日本歴史地名大系 「大町新田」の解説

大町新田
おおまちしんでん

[現在地名]結城市江川大町えがわおおまち

大木おおき村・新宿しんじゆく村の西に位置。東部を吉田よしだ用水が南流。集落は江川大町と大町新田の二つから構成される。元亨元年(一三二一)八月の山河貞重寄進状案(金沢文庫文書)に「下総国結城郡下方内毛呂郷(中略)限北大町堺武井堺毛呂河堰面堀堺(中略)与利久田留大町香取宮森見充」とみえ、香取神社の跡地と伝えられる所がある。

慶長六年(一六〇一)まで山川氏の領地で、それ以降いったん天領となるが、元和元年(一六一五)から寛永一二年(一六三五)は山川藩(水野氏)領、その後再び天領となり、寛文四年(一六六四)には検地が実施された。その時の下総国結城郡山川領大町新田村検地御水帳(北島剛文書)伝存


大町新田
おおまちしんでん

[現在地名]市川市大町

大野おおの村の北の丘陵上にあり、北西紙敷かみしき(現松戸市)。集落は北接する串崎くしざき新田(現同上)を経て木下きおろし河岸(現印西市)に通ずる街道沿いに形成された。「東葛飾郡誌」は寛文一〇年(一六七〇)に開かれた新田とする。元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分には大野新田とあり、高一千一九石余、幕府領

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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