大県村(読み)おおがたむら

日本歴史地名大系 「大県村」の解説

大県村
おおがたむら

[現在地名]柏原市大県一―四丁目・大県など

平野ひらの村の南、高尾たかお山麓に立地。集落のすぐ西を南北に東高野街道が通る。耕地恩智おんぢ川・大和川(長瀬川)までの間に広がる。地名は所属郡名である大県郡に由来。またその郡名は大県主に基づく。当地には式内社の鐸比古鐸比売ぬでひこぬでひめ神社があるが、神社東の山の頂上巨岩が露出していて、高尾山という。また鷹巣たかのす山ともいわれ、神社の古跡と伝える。神が降臨したと信じられた磐座であろう。高尾山のすぐ北の尾根には弥生時代の高地性集落遺跡がある。近くには多鈕細文鏡が出土した高尾山たかおやま遺跡があるなど、付近一帯が弥生時代の重要な遺跡地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android