日本歴史地名大系 「大知波峠廃寺」の解説 大知波峠廃寺おおちばとうげはいじ 静岡県:湖西市大知波村大知波峠廃寺[現在地名]湖西市大知波愛知県境の弓張(ゆみはり)山脈にある。愛知県との県境尾根近くに位置し、北・西・南を標高三四〇メートルの尾根に囲まれた三ヘクタールほどの緩斜面に伽藍があった。平成元年(一九八九)から七年間の発掘調査によって一〇世紀中頃から一一世紀前半に伽藍が整えられ、一一世紀末に廃絶したことが明らかとなった。遺構・遺物の保存状態がよく、伽藍や建築構造が細部にわたって判明している。岩盤を切盛りし方位に沿った礎石建物一二棟、小谷を石垣で堰止めた上下二段の池、通路・磐座が発見されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by