大積村(読み)おおづみむら

日本歴史地名大系 「大積村」の解説

大積村
おおづみむら

[現在地名]長岡市大積町一―三丁目

西山丘陵を蛇行流下するくろ川の谷間に形成された山村集落。長岡町からの高田たかだ往来は当村を通って西山脊梁のえのき峠を経由する本道曾地そち峠を経由する脇街道に分れる。大積保の遺称地。のちに大積四ヵ村・大積郷とも記され、永正の乱に際しては神余昌綱が戦功によりこの地を与えられたが、天正八年(一五八〇)には赤田あかだ(現刈羽郡刈羽村)の城主斎藤朝信が刈羽郡内六ヵ所を除くそのほかすべてと神余親綱分の「大澄」を知行した(同年閏三月一四日「上杉景勝知行宛行状写」斎藤文書)

大積村
おおつみむら

[現在地名]門司区大積

喜多久きたく村の北に位置し、西は黒川くろがわ村に接し、東は海に臨む。中世よりみえる。元和八年人畜改帳に大積村とあり、高一千一八三石余、家数七二、人数一九七(うち百姓一八・名子三・社人一)、牛四〇・馬六、牛屋・馬屋二三。郷村高帳では高五四一石余、うち新田高二九石余。幕末の各村覚書では本高五一二石余、田三四町一反余・畠六町七反余、物成三〇三石余、竈数六六・人数三三五、牛四二、えき神社、浄光じようこう(現浄土真宗本願寺派)など。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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