大胡神社
おおごじんじや
かつての大胡城内北郭の近戸曲輪に鎮座し、本丸から越中曲輪を通してその北部を占める位置にあたる。大己貴命・豊城入彦命を祭神とする赤城神を祀る。近代に入り近隣諸社を合併、合祀して、明治四二年(一九〇九)現社号に改称するまでは近戸明神(近戸神社)と称した。旧郷社。天正一七年(一五八九)一一月九日の三夜沢(現宮城村)赤城神社神官奈良原紀伊守宛の常陸介書状(奈良原文書)に、その地の赤城大明神を当城(大胡城)の鎮守として、近戸大明神として祀りたいので、あなた方父子のうちいずれかがこちらへ引越して神祭を願いたい、口上は家来に申入れておいた旨が記されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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