大船温泉(読み)おおふねおんせん

日本歴史地名大系 「大船温泉」の解説

大船温泉
おおふねおんせん

[現在地名]茅部郡南茅部町字大船

大船川中流左岸にある温泉。上流側の上の湯と下流側の下の湯に分れる。大船川渓谷と上の湯・下の湯の温泉地域は恵山えさん道立自然公園第三種特別地域に指定されている。「箱舘御収納廉分帳」によると尾船下温泉は文政四年(一八二一)から同八年まで五ヵ年季で冥加金が年二分と定められた。「ケプロン報文」(来曼測量初期報文)は「ヲブ子」について「凡テ小泉ニシテ十二碼内ニアリ」とし、四ヵ所をあげ泉温は摂氏六八―七八度五分、泉質硫化水素と記す。第二次世界大戦中から休業。下の湯の分岐点よりさらに上流に上の湯温泉がある(臼尻村郷土誌)。「箱舘御収納廉分帳」によると尾船上温泉は文政四年から同八年まで五ヵ年季で冥加金が年一分二朱と定められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android