日本大百科全書(ニッポニカ) 「大観山」の意味・わかりやすい解説
大観山
だいかんざん
神奈川県南西部、足柄下(あしがらしも)郡箱根町と湯河原町(ゆがわらまち)との境界にある山。地形、地質上は箱根火山の古期外輪山溶岩からなる。箱根外輪山南部の最高峰で、標高1011メートル。芦(あし)ノ湖畔から湯河原温泉へ通じる道路(椿(つばき)ライン)と小田原からのTOYO TIRESターンパイクがここで合する。ここの富士見峠の展望台からは箱根火山中央火口丘(神(かみ)山・駒(こま)ヶ岳)の西半部や西側の古期外輪山やカルデラ縁と富士山、東は相模(さがみ)湾一帯が一望のもとに収められ、外輪山第一の絶景とされている。なお東方1.5キロメートルに源頼朝(よりとも)が隠れた土肥椙山巌窟(どいすぎやまがんくつ)がある。
[浅香幸雄]