大谷遺跡(読み)おおたにいせき

日本歴史地名大系 「大谷遺跡」の解説

大谷遺跡
おおたにいせき

[現在地名]四日市市生桑町 大谷

海蔵かいぞう川下流の南岸で四日市海岸平野を東に見下ろす標高二八メートルの台地端部の集落跡。昭和四一年(一九六六)・四二年に発掘調査され、弥生時代前期の竪穴住居跡二棟・弧状溝六条、弥生時代後期の竪穴住居跡一二棟・方形周溝二基、古墳時代後期の竪穴住居跡一棟・時期不明の掘立柱建物跡一棟などが検出され、各時代の土器などが出土した。

弥生時代前期の竪穴住居跡には六本の主柱による円形の大型のものと、二本の主柱による楕円形の小型のものがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android