大谷古墳群(読み)おおやこふんぐん

日本歴史地名大系 「大谷古墳群」の解説

大谷古墳群
おおやこふんぐん

[現在地名]本吉町 三島

三島みしま古墳群あるいは蝦夷塚えぞづか古墳群ともいわれる小円墳群である。気仙沼線大谷駅から北西〇・七キロ離れた平坦な台地上にあり、南は大谷海岸に面する。古墳群は二一基あったと伝えられるが、現在はわずか七基しか残っていない。「本吉町誌」によると、明治四五年(一九一二)古墳のある崖下で碧玉製・滑石製・硬玉製の勾玉一七個、水晶製切子玉五個・管玉二個、ガラス製小玉二六個が発見されたという。この出土品は一括して東京国立博物館に保管されている。


大谷古墳群
おおたにこふんぐん

[現在地名]上中町下タ中

下タ中したなか集落南方西南に突出した山の尾根中腹にある六世紀後半の円墳一二基。第一号墳は昭和三一年(一九五六)調査が行われた。西側が直線をなす片袖式の横穴式石室で、全長一〇・三メートル、玄室の長さ四・八メートル、幅二・三メートルで、長い羨道と長方形のプランを有する若狭地方でも大型の石室の例の一つ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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