大酒村(読み)おおざけむら

日本歴史地名大系 「大酒村」の解説

大酒村
おおざけむら

[現在地名]上月町大酒

赤穂郡に属し、小赤松こあかまつ村の南に位置する。千種ちくさ川が南流し、左岸の沖積地に大酒とあいはらの二集落がある。集落の後背地は最高点四〇八メートルの急峻な山地で、また千種川右岸も急峻な山地である。慶長国絵図に「大ざけ村」とみえる。延享四年(一七四七)幕府領となるまでの領主の変遷は小赤松村に同じ。天明二年(一七八二)大坂城代戸田忠寛(下野宇都宮藩)(「戸田家明細書控」栃木県立図書館蔵)となるが、同八年より幕府領、弘化元年(一八四四)龍野藩預となり幕末に至る(「龍野藩預地村名帳」脇坂家文書)正保郷帳では田方一〇七石余・畠方二〇七石余。天保郷帳では高三八九石余。千種川中流域で水流が緩やかであったから用水取水に難渋した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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