大野乾(読み)オオノ ススム

20世紀日本人名事典 「大野乾」の解説

大野 乾
オオノ ススム

昭和・平成期の生物学者 シティ・オブ・ホープ・ベックマン研究所(米国)終身特別研究員。



国籍
アメリカ

生年
昭和3(1928)年2月1日

没年
平成12(2000)年1月14日

出生地
旧朝鮮・京城

学歴〔年〕
東京農工大学獣医学科〔昭和24年〕卒

学位〔年〕
医学博士(北海道大学),理学博士(北海道大学)

主な受賞名〔年〕
ピーター・ボリッド特別功労賞,ミネソタ大学シルバーメダル,日本人類遺伝学会賞(第18回)〔昭和55年〕「遺伝子進化先見の明」,米国科学アカデミー・エミリー賞,日本遺伝学会賞木原賞(第1回)〔昭和58年〕「性決定機構の進化への貢献」,Emony賞〔昭和58年〕,ペンシルベニア大学100年祭名誉科学博士〔昭和59年〕,デンマーク王立アカデミー基礎科学賞〔平成10年〕

経歴
昭和28年米国シティ・オブ・ホープ医学研究所(現・シティ・オブ・ホープ・ベックマン研究所)で研究を始め、生物学部長を経て、56年終身特別研究員に就任性決定遺伝子によって性別が決まってしまう仕組みを解明し、58年第1回木原賞受賞。のち遺伝子の創造と進化における遺伝子重複役割に関する新しい概念などを提唱し、遺伝学の世界的権威として知られる。主な著書に「Major Sex Determining Genes」「生命誕生と進化」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大野乾」の解説

大野乾 おおの-すすむ

1928-2000 昭和後期-平成時代の生物学者。
昭和3年2月1日朝鮮京城生まれ。昭和27年アメリカのシティー-オブ-ホープ-ベックマン医学研究所にはいり,41年生物学部長。性決定遺伝子で性別がきまる仕組みを解明し,性染色体や遺伝子重複による進化を研究する。平成12年1月14日ロサンゼルスで死去。71歳。東京農工大卒。著作に「生命の誕生と進化」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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