大須賀神社(読み)おおすがじんじや

日本歴史地名大系 「大須賀神社」の解説

大須賀神社
おおすがじんじや

[現在地名]三原市新倉町 大須賀

沼田ぬた川北岸、安芸備後国境をなす山の南麓に鎮座祭神は宇気母智命・面足命・訶志古泥命。相殿に石長比売命を祀る。新倉牛神しんくらうしがみ社とも称し、「芸藩通志」は石窟中にあって青石が神体と記す。鎮座地は近世には田野浦たのうら村の飛地である。

「長谷村誌」所載の棟札写によると、天文一六年(一五四七)の春と夏に沼田地方の牛が疫病で死んだため、七月一六日、沼田下ぬたげの灘の上にある牛が伏したような形の山に小早川元平が勧請したのが当社という。文化八年(一八一一)の定書(「長谷村誌」所収)に、例年七月一六日に小坂おさか荻路おぎろ・沼田下の三ヵ村が牛馬の安全祈祷を行い、幟一本と踊を奉納するとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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