大鰐(読み)おおわに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大鰐」の意味・わかりやすい解説

大鰐(町)
おおわに

青森県中南部、南津軽郡にある町。1923年(大正12)町制施行。1954年(昭和29)蔵館(くらだて)町と合併。JR奥羽本線、弘南鉄道(こうなんてつどう)、国道7号、454号、東北自動車道が通じる。古くから大鰐温泉温泉町として知られる。津軽平野南端に位置し、平地が少なく、わずかな水田傾斜地でのリンゴ栽培が行われる。背後阿闍羅山(あじゃらやま)はスキー場として知られ、1925年に全日本スキー選手権大会が行われた。面積163.43平方キロメートル、人口8665(2020)。

横山 弘]

『『大鰐町史』(1965・大鰐町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「大鰐」の意味・わかりやすい解説

大鰐[町] (おおわに)

青森県南津軽郡,津軽平野南端に位置する温泉町。人口1万0978(2010)。温泉が開発された時期は不明だが,津軽歴代藩主の湯治場として利用された。温泉は平川両岸湧き,大鰐,蔵館の温泉街がある。泉温72~79℃のセッコウ泉で,泉源が1ヵ所に統一され,町が管理している。温泉街の背後にある阿闍羅(あじやら)山(709m)はスキー場として知られ,全国的な大会もしばしば開かれている。また,同山の平頂部にはゴルフ場があり,ラグビー場その他の運動施設が整備されている。大鰐碇ヶ関(いかりがせき)温泉郷として,県立自然公園,国民休養地に指定されていて,行楽客も多い。周囲の山麓傾斜地ではリンゴ栽培が行われている。JR奥羽本線,弘南鉄道が通じ,東北自動車道の大鰐弘前インターチェンジがある。
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百科事典マイペディア 「大鰐」の意味・わかりやすい解説

大鰐[町]【おおわに】

青森県南部,南津軽郡の町。奥羽本線に沿う中心市街は古くから平川対岸の蔵館(くらだて)とともに温泉町として発達。泉温72〜79℃の石膏泉。背後の阿闍羅(あじゃら)山はスキー場としても有名。東北自動車道が通じる。163.43km2。1万978人(2010)。

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