大鳥城跡(読み)おおとりじようあと

日本歴史地名大系 「大鳥城跡」の解説

大鳥城跡
おおとりじようあと

[現在地名]福島市飯坂町 館ノ山

飯坂町の市街地西部、東に延びる丘陵突端部のたての(二三〇・二メートル)と、その東麓の舌状台地上に立地。築城年代・築城者などは不詳であるが、一説には保元二年(一一五七)藤原秀衡同族の佐藤基治に命じて築城させたと伝え、大鳥の名は築城時に守護神として鶴一羽を城中央に埋めたことによるという(信達一統志)。文治五年(一一八九)八月、藤原泰衡(秀衡の子)の郎従信夫佐藤庄司(基治・湯の庄司とも)は奥州軍の先鋒として一族を率い石那坂いしなざかに源頼朝軍を迎え撃ったが、敗れて捕らえられた(「吾妻鏡」同月八日条など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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