日本歴史地名大系 「大黒村」の解説 大黒村おぐろむら 大阪府:羽曳野市大黒村[現在地名]羽曳野市大黒駒(こま)ヶ谷(たに)村・飛鳥(あすか)村の西にある。石川右岸に沿い、北から大黒村・壺井(つぼい)村・通法寺(つうほうじ)村と並ぶ。古代の石川郡大国(おおくに)郷(和名抄)の地。付近一帯は河内源氏発祥の地として知られ、現広瀬(ひろせ)の塩野氏は同家の系譜によると源氏の末裔で、多田氏または壺井氏・松原氏を称し、近在を領した。戦国期畠山氏に属して戦うが、天正元年(一五七三)盛義のとき織田信長のために敗走。 大黒村だいこくむら 広島県:広島市南区大黒村[現在地名]南区皆実(みなみ)町一―三丁目・同五―六丁目西が京橋(きようばし)川河口に面するほかは皆実新開に囲まれた村で、南は海波に洗われていたと思われる。城下新開組に属した。元和五年広島城下絵図では当地はまだ海中で、承応二年城下洪水以後堤絵図では亀島(かめしま)新開の西南京橋川の中に砂州があり、松木(まつき)新開・大黒新開・竹屋沖(たけやおき)新開・榎木(えのき)新開が開かれている状態が描かれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報