天満宮(菅原道真を祀る神社)(読み)てんまんぐう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天満宮(菅原道真を祀る神社)
てんまんぐう

菅原道真(すがわらのみちざね)を祀(まつ)る神社。道真は大宰権帥(だざいのごんのそち)に左遷され、903年(延喜3)その地で亡くなり葬られたあと、都に雷鳴、地震、洪水、火災など異変が起こり、また左遷に関係した人々が不幸な死に方をするなど不吉なできごとが続出した。都人はそれを道真の怨霊(おんりょう)によるものとして恐れ、鎮魂のために大宰府安楽寺の廟所(びょうしょ)を整備造営し、また天暦(てんりゃく)年間(947~957)には託宣があって京都の北野に神殿を造営した。のち道真に追諡(ついし)してその神名を天満天神としたことから、社(やしろ)を天満宮と称し、さらに天満大自在天神とよばれ、文学の神、詩文の神、書道の神として崇敬された。中世以降は正直の神、至誠の神、さらに禅僧より渡唐天神として信仰されたが、一方で北野は古来祭場、ことに農業に関連しての雷神を祀る祭場であったことから、早くより天神、火雷天神とよばれ農業と結び付けて信仰され、各地に勧請(かんじょう)された。近世以降、文運の隆昌(りゅうしょう)とともに、各地に天満宮、天満神社、また天神社などの名で祀られるようになった。

[鎌田純一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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