大阪天満宮(読み)オオサカテンマングウ

デジタル大辞泉 「大阪天満宮」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐てんまんぐう〔おほさか‐〕【大阪天満宮】

大阪市北区にある神社。祭神菅原道真。天暦3年(949)創建。何度も火災に遭い、現在の本殿は天保14年(1843)に再建されたもの。毎年6月から7月にかけて、天神祭が行われる。天満天神

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日本歴史地名大系 「大阪天満宮」の解説

大阪天満宮
おおさかてんまんぐう

[現在地名]北区天神橋二丁目

祭神は菅原道真、旧府社。天満てんまの天神さんの通称で親しまれる。社伝によれば孝徳天皇長柄豊碕ながらとよさき(現東区)に遷都した際、皇城鎮護の神として奉斎したのが境内社の大将軍だいしようぐん社で、当地は大将軍の森とよばれた。水陸の要衝の地でもあったことから、延喜元年(九〇一)道真が大宰府に向かう途中同社に参拝したこともあり、天暦七年(九五三)村上天皇の勅願で道真を祀る天満宮が同社境内に創祀され、大将軍の森は天神てんじんの森と称されるようになったという。「太平記」巻三六(秀詮兄弟討死事)に、康安元年(一三六一)九月和田正武・楠木正儀が「渡辺ノ橋ヲ打渡リ、天神ノ森ニ陣ヲ取ル」とみえるのは当地と考えられる。

古くは南中島みなみなかじまの惣社で(摂津名所図会大成)、中島天満宮とよばれ(宇野主水日記ほか)、北方の明星みようじよう池付近に鎮座していた。天文一八年(一五四九)・元亀元年(一五七〇)の兵火で罹災、天正一二年(一五八四)には社殿造営のため、「万句合せ」を興行したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大阪天満宮」の意味・わかりやすい解説

大阪天満宮
おおさかてんまんぐう

大阪市北区天神橋に鎮座。菅原道真(すがわらのみちざね)を主神に祀(まつ)る。949年(天暦3)村上(むらかみ)天皇の勅願により、孝徳(こうとく)天皇が難波長柄豊碕宮(なにわながらとよさきのみや)の四境鎮護の神として鎮祭された大将軍社(現在は本宮の摂社)の森に創建された。旧府社。1975年(昭和50)天満宮より現社名に改称。俗に「天満(てんま)の天神さん」として知られ、7月24、25日に行われる「天神祭」の船渡御(ふなとぎょ)はとくに有名。例祭は3月25日。

[寳來正彦]


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事典 日本の地域遺産 「大阪天満宮」の解説

大阪天満宮

(大阪府大阪市北区天神橋2-1-8,5-6)
大阪市都市景観資源」指定の地域遺産。

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事典・日本の観光資源 「大阪天満宮」の解説

大阪天満宮

(大阪府大阪市北区)
日本三天神」指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「大阪天満宮」の解説

大阪天満宮

大阪府大阪市北区にある神社。祭神は菅原道真。創祀は949年。旧府社。夏の天神祭での船渡御が有名。

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