天神多久頭魂神社(読み)てんじんたくつたまじんじや

日本歴史地名大系 「天神多久頭魂神社」の解説

天神多久頭魂神社
てんじんたくつたまじんじや

[現在地名]上県町佐護西里 湊

みなとの海岸に磐境遺制とみられる遥拝所があり、石積みの塔二基と祭壇がある。社殿はない。背後の高い山が天道てんどう山と称され、聖なる神山(神体山)であった。旧郷社。祭神の建弥己己命は高魂尊の五世の尊孫で、神武天皇のとき津島県直に任命されたといわれ(国造本紀)、創祀は神武天皇の命で建弥己己命が行ったと伝える。「三代実録」貞観一二年(八七〇)三月五日条にみえる「天多久都玉神」に比定され、神階が従五位上になっている。「延喜式」神名帳に上県郡一六座の一つとして「天神多久頭多麻アマノタクツタマ命神社」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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