天計神社(読み)あまはかりじんじや

日本歴史地名大系 「天計神社」の解説

天計神社
あまはかりじんじや

[現在地名]岡山市中井町一丁目

神宮寺山じんぐうじやま古墳の後円部頂上にあり、祭神は手置帆負命・彦狭知命。旧村社。「延喜式」神名帳に載る御野郡の同名社に比定される。近世八幡宮と称し、神宮寺とも通称された。明治初年、現社名に改めた。「備陽国誌」は創造年代不詳としながら、小早川秀秋のとき当地へ移されたもので、このときに八幡宮と改めたといい、旧社地が残っているとしている。また「吉備温故秘録」は、かつて当地に神宮寺と称する寺があったが、いつしか廃寺となり、同寺の鎮守として祀られた八幡宮だけが残り、寺跡へ当社を移したため八幡宮とも神宮寺とも称されるのであろうと推測する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android