天道茂町(読み)てんどうしげまち

日本歴史地名大系 「天道茂町」の解説

天道茂町
てんどうしげまち

[現在地名]厳原町天道茂

中村なかむら町の東に位置する。西はほん(市ノ川)を境に中村町と接し、北は日吉ひよし町と接する。東にうしろ(後山)がある。中世、向里むこうざとがあったが、近世は上流域に川端笠淵かわばたかさぶち(裏笠淵)という武家屋敷が割られた。「津島紀事」に町屋二四ヵ町のうちとして天道茂町とあり、古くは伊豆原いずのばると称し、八幡宮磐境であるという。対馬では茂という聖地が諸所にみられるが、天道茂は天童祭祀の聖地のことで、八幡宮の磐境とするのは疑義がある。八幡宮の前の渡河点をいちノ渡とよび、天正一九年(一五九一)遊月ゆうげつ(宮前橋とも)が架けられたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む