天麟院(読み)てんりんいん

日本歴史地名大系 「天麟院」の解説

天麟院
てんりんいん

[現在地名]松島町松島 町内

円通えんつう院の南隣にあり臨済宗妙心寺派、本尊釈迦如来。伊達政宗の長女五郎八姫の菩提寺。五郎八姫の母は政宗の正室愛姫(陽徳院)で、文禄三年(一五九四)に誕生、慶長一一年(一六〇六)徳川家康の六男松平忠輝に嫁した。忠輝が罪を得た元和二年(一六一六)に離縁し仙台に帰って西にし(現仙台市)に住んでいたが、瑞巌寺洞水に参禅し尼となり、天麟院と号した。天麟院の創設を洞水に請い第一世とし寺領は一三貫であった(松島諸勝記)創建の年は万治元年(一六五八)(塩松勝譜)。天麟院は寛文元年(一六六一)に没し、遺骸は天麟院の後ろの丘陵に葬られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「天麟院」の解説

天麟院 てんりんいん

伊達五郎八(だて-いろは)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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