陽徳院(読み)ようとくいん

日本歴史地名大系 「陽徳院」の解説

陽徳院
ようとくいん

[現在地名]松島町松島 町内

瑞巌寺の北隣にある。臨済宗妙心寺派、本尊釈迦如来。伊達政宗正室愛姫菩提寺。愛姫は三春みはる(現福島県田村郡三春町)城主田村清顕の娘で、天正七年(一五七九)に嫁し、二代藩主忠宗をはじめ宗綱・竹松丸・五郎八姫を産んだ。政宗の死後、瑞巌寺雲居に弟子の礼をとり、尼となって栄庵寿昌と号した。慶安二年(一六四九)忠宗は雲居を陽徳院第一世として請い、翌三年開堂の法会を開き、寺領を一五貫とした。釈迦・文殊普賢の三尊を安置していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「陽徳院」の解説

陽徳院 ようとくいん

1568-1653 織豊-江戸時代前期,伊達政宗(だて-まさむね)の正室。
永禄(えいろく)11年生まれ。陸奥(むつ)三春(みはる)城(福島県)城主田村清顕(きよあき)の娘。天正(てんしょう)7年結婚,嫡子忠宗,宗綱,五郎八(いろは)(松平忠輝の正室),竹松丸を生んだ。政宗の死後,陽徳院と号した。承応(じょうおう)2年1月24日死去。86歳。名は愛姫(めごひめ)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「陽徳院」の解説

陽徳院

宮城県宮城郡松島町にある寺院。伊達政宗の正室、愛姫の菩提寺として瑞巌寺(ずいがんじ)の北側開山。愛姫を祀る霊廟「陽徳院霊屋」は1660年建築で、国の重要文化財に指定されている。

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