太公(読み)たいこう

精選版 日本国語大辞典 「太公」の意味・読み・例文・類語

たい‐こう【太公】

[1] 〘名〙
祖父をいう語。〔初学題額集‐上〕
② 父をいう語。
神皇正統記(1339‐43)中「異朝に、漢の高祖の父を太公と云」 〔史記‐高祖本紀〕
他人の父、または、高齢の人をうやまっていう語。〔後漢書‐袁紹伝〕
[2]
[一] 太公望呂尚のこと。
※新撰朗詠(12C前)下「廻塘の春の柳、太公が鉤、絲を垂れ、曲池の秋の波、魏徴が鏡、匣を開けり〈藤原実綱〉」
[二] 中国、周代の政治家、周公のこと。周の二代目の成王を父武王に代わって教育し補佐した。
浮世草子新可笑記(1688)二「太公(タイコウ)が詞に罪の疑しきは是を軽くし功の疑しきは則ち是を賞す」

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デジタル大辞泉 「太公」の意味・読み・例文・類語

たい‐こう【太公】


父、または祖父のこと。
他人の父を敬っていう語。
高齢者を敬っていう語。
太公望たいこうぼう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「太公」の読み・字形・画数・意味

【太公】たいこう

祖父。

字通「太」の項目を見る

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