日本歴史地名大系 「太田条里遺跡」の解説 太田条里遺跡おおたじようりいせき 埼玉県:秩父市太田村太田条里遺跡[現在地名]秩父市太田秩父地方では最大の広さをもつ条里遺跡。遺跡が立地するのは尾田蒔(おだまき)(長尾根)丘陵と赤平(あかびら)川の間に開ける盆地底平野で、同所は広い河岸段丘ということもできる。遺跡の範囲は赤平川の支流である矢の入(やのいり)沢と伊古田(いこた)川とに挟まれた約四〇ヘクタールの地で、一町方格に区画された水田が約四〇区画数えられる。標高は一八四―一九四メートル、表層は泥岩の風化土である黄褐色の粘質土、その下は青灰色の粘質土や砂利混じりの粘土で、ともに保水力のある土壌からなっている。東西道路はやや乱れてはいるものの、南北道路・水路はよく保存されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by