デジタル大辞泉 「太竜寺」の意味・読み・例文・類語 たいりゅう‐じ【太竜寺】 徳島県阿南市にある高野山真言宗の寺。山号は舎心山。開創は延暦17年(798)と伝えられる。空海修行の地。四国八十八箇所第21番札所。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「太竜寺」の意味・わかりやすい解説 太竜寺 (たいりゅうじ) 徳島県阿南市にある真言宗の寺。舎心山常住院と号し,俗に西高野山とも称される。四国八十八ヵ所霊場の第21番札所。本尊虚空蔵菩薩。青年時代の空海がこの地で捨身求聞持(ぐもんじ)法の修行中,悪竜が現れて妨げたが,虚空蔵菩薩の法剣が飛来して悪竜を退け,その修行の成就をたすけたという伝承をもつ,弘法大師修行の霊地。戦国期に三好氏,近世に蜂須賀氏など歴代領主の保護により,阿波随一の名刹として栄えた。境内は広く老杉がしげり,堂宇に金堂,大師堂,三重塔,求聞持堂,鎮守,仁王門,庫裏などがあり,また山麓に竜岩窟と称する霊跡も残って,四国霊場中白眉の寺である。執筆者:藤井 学 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by