ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「失血性貧血」の意味・わかりやすい解説 失血性貧血しっけつせいひんけつposthemorrhagic anemia 出血性貧血ともいう。出血による貧血で,急性症と慢性症とがある。原因は,外傷や消化性潰瘍,食道静脈瘤の破裂,子宮外妊娠,血友病,紫斑病などによる出血である。多量に出血すれば急性出血性ショックに陥る。中等量の出血でも,急速に顔色が蒼白になり,不安,発汗,動悸などが起り,失神することもある。少量ずつの慢性的な出血では,鉄欠乏性貧血と同様の症状となる。まず止血の処置を講じ,ショック防止のために輸血や輸液を行なって循環血液の減少を補う必要がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by