奈良法師(読み)ナラホウシ

デジタル大辞泉 「奈良法師」の意味・読み・例文・類語

なら‐ほうし〔‐ホフシ〕【奈良法師】

《「ならぼうし」とも》奈良東大寺興福寺などにいた法師長巻といわれる長い太刀を持つ。中世、興福寺の大衆だいしゅが有名。奈良大衆

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精選版 日本国語大辞典 「奈良法師」の意味・読み・例文・類語

なら‐ほうし ‥ホフシ【奈良法師】

〘名〙 (「ならぼうし」とも) 奈良の東大寺や興福寺などの大寺にいた僧兵。奈良大衆(ならだいしゅ)
平家(13C前)一二「奈良法師に攻られて、又都へ帰り入」

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世界大百科事典(旧版)内の奈良法師の言及

【法師】より

…《日本書紀》は僧,沙門,大徳などを〈ホウシ〉と訓じているので,早くから国語化して用いられたものと思われる。律令時代には伝灯大法師位,伝灯法師位のように僧位の名称ともなったが,一般には僧侶を意味し,延暦寺の僧を山法師,園城(おんじよう)寺の僧を寺法師,興福寺の僧を奈良法師とも呼ぶ。さらには俗人の法体(ほつたい)した者,頭髪をそった男の子までもいい,また一寸法師,影法師のように,ある語の後につけて〈人〉の意を表すこともある。…

※「奈良法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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