奈良法師(読み)ナラホウシ

精選版 日本国語大辞典 「奈良法師」の意味・読み・例文・類語

なら‐ほうし‥ホフシ【奈良法師】

  1. 奈良法師〈七十一番職人歌合〉
    奈良法師〈七十一番職人歌合〉
  2. 〘 名詞 〙 ( 「ならぼうし」とも ) 奈良の東大寺や興福寺などの大寺にいた僧兵。奈良大衆(ならだいしゅ)
    1. [初出の実例]「奈良法師に攻られて、又都へ帰り入」(出典:平家物語(13C前)一二)

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世界大百科事典(旧版)内の奈良法師の言及

【法師】より

…《日本書紀》は僧,沙門,大徳などを〈ホウシ〉と訓じているので,早くから国語化して用いられたものと思われる。律令時代には伝灯大法師位,伝灯法師位のように僧位の名称ともなったが,一般には僧侶を意味し,延暦寺の僧を山法師,園城(おんじよう)寺の僧を寺法師,興福寺の僧を奈良法師とも呼ぶ。さらには俗人の法体(ほつたい)した者,頭髪をそった男の子までもいい,また一寸法師,影法師のように,ある語の後につけて〈人〉の意を表すこともある。…

※「奈良法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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