奥田鳳作(読み)おくだほうさく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「奥田鳳作」の意味・わかりやすい解説

奥田鳳作
おくだほうさく
(1811―1894)

江戸後期の医師常陸(ひたち)国(茨城県真壁(まかべ)郡奥田村に生まれる。吉益東洞(よしますとうどう)の高弟岑少翁(みねしょうおう)(1732―1818)の直門、磯野弘道(いそのこうどう)(1772―1847)について真古方を学び、東洞の孫弟子にあたり、とくに東洞の腹診術について蘊奥(うんのう)を窮めた。4代目吉益震助(復軒)は1843年(天保14)に鳳作とその弟多門に対し、古疾医の道の復興を託する書状を送った。著書に『腹診考』『腹候弁』『腹診図考』『長沙腹診考』『腹証問答』がある。

矢数道明

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「奥田鳳作」の解説

奥田鳳作 おくだ-ほうさく

1811-1894 江戸後期-明治時代の医師。
文化8年生まれ。磯野弘道に真古方をまなぶ。吉益東洞の腹診を重視する腹診術の奥義をきわめた。明治27年死去。84歳。常陸(ひたち)(茨城県)出身著作に「腹診考」「腹証問答」「腹候弁」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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