女の議会(読み)おんなのぎかい(その他表記)Ekklēsiazousai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「女の議会」の意味・わかりやすい解説

女の議会
おんなのぎかい
Ekklēsiazousai

ギリシアアリストファネス喜劇。前 391年頃初演。女たちが男装して議会に乗込んで政権を握り,財産と女,子供の共有制度をつくりだす。一見政治的だが実は現実離れした空想にすぎず,政治家に対する個人攻撃もなく,穏やかな機知に富んだ対話がふえ,合唱隊の役割が減り,すでに古喜劇から中喜劇に移行したことを示す。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「女の議会」の解説

『女の議会』(おんなのぎかい)
Ekklesiazusai

ギリシア喜劇アリストファネスの作で前392年の上演。男装した女たちがアテネ民会を占拠して政権を奪い,その結果さまざまな混乱滑稽とが生ずる。現実における女性地位の低さを背景とした喜劇。

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