奴隷道徳(読み)ドレイドウトク

デジタル大辞泉 「奴隷道徳」の意味・読み・例文・類語

どれい‐どうとく〔‐ダウトク〕【奴隷道徳】

ニーチェ用語強者道徳としての君主道徳に対し、強者への怨恨えんこんから成立する弱者の道徳。キリスト教道徳がその典型であるとした。→ルサンチマン

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精選版 日本国語大辞典 「奴隷道徳」の意味・読み・例文・類語

どれい‐どうとく‥ダウトク【奴隷道徳】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Sklavenmoral の訳語 ) ニーチェが、自己主張である権力意志を完全に実現した超人理想とする君主道徳(Herrenmoral)に対置して、キリスト教などにおける没我的な自卑・自譲に基づく世俗的道徳に名づけた称。

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