好文木(読み)コウブンボク

デジタル大辞泉 「好文木」の意味・読み・例文・類語

こうぶん‐ぼく〔カウブン‐〕【好文木】

《晋の武帝学問に親しむと花が開き、怠ると開かなかったという故事から》別名 春》

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関連語 名詞 ぼく 東北

精選版 日本国語大辞典 「好文木」の意味・読み・例文・類語

こうぶん‐ぼくカウブン‥【好文木】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ( 中国、晉の武帝が学問に励んでいる時は梅の花が開き、学問を怠る時は散りしおれていたと「晉起居注」に見えたといわれる故事から ) 梅の古名。《 季語・春 》 〔十訓抄(1252)〕
    2. 香の名。伽羅(きゃら)に似て、かおりが高い。
  2. [ 2 ] ( 古く「軒端梅(のきばのうめ)」とも呼ばれていたところから ) 世阿彌作の謡曲東北(とうぼく)」の俗称。和泉式部の植えた軒端梅を主題としたもの。能楽五流で現在も演ぜられる。

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