如月(読み)キサラギ

デジタル大辞泉 「如月」の意味・読み・例文・類語

きさらぎ【如月/更衣/衣更着】

陰暦2月の異称 春》「―やふりつむ雪をまのあたり/万太郎

じょ‐げつ【如月】

陰暦2月の異称。きさらぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如月」の意味・読み・例文・類語

き‐さら‐ぎ【如月・二月・衣更着】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦二月の称。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「春分(キサラキ)に至りて始めて氷を散(くは)るなり」(出典日本書紀(720)仁徳六二年是歳(前田本訓))

じょ‐げつ【如月】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦二月の異称。きさらぎ。〔いろは字(1559)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「如月」の意味・わかりやすい解説

如月
きさらぎ

陰暦2月の異称。「衣更着」とも書くが、これは平安末期の歌人藤原清輔(きよすけ)がその歌論書『奥儀抄(おうぎしょう)』に、「正月のどかなりしを、此月さえかへりて、更にきぬを着れば、きぬさらぎといふをあやまれるなり。按(あん)ずるに、もとはきぬさらぎ也(なり)」というように、「更に衣を重ね着る」という意に解したことによると考えられる。江戸中期の賀茂真淵(かもまぶち)は、「木久佐波利都伎也(きくさはりつきなり)」と説き、草木が芽を張り出すという意からできたことばとするが、ほかに「気更に来る」の義とし、陽気の盛んになることをいうとする説もある。俳句作法上、2月とは異なった点を十分に理解する必要があるむずかしい季語とされる。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「如月」の読み・字形・画数・意味

【如月】じよげつ

きさらぎ。

字通「如」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

とっさの日本語便利帳 「如月」の解説

如月

二月。寒さのため、衣を重ねるところから、衣更着(きさらぎ)。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android