(読み)ゴト

デジタル大辞泉の解説

ごと【如】

比況助動詞「ごとし」の語幹
…のように。「ごとし」の連用形にあたる。
「渡る日の暮れぬるが―照る月の雲隠る―沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈・二〇七〉
…のようだ。「ごとし」の終止形にあたる。
「逢(あ)ふことは玉の緒ばかり名の立つは吉野の川のたぎつ瀬の―」〈古今・恋三〉

じょ【如】[漢字項目]

常用漢字] [音]ジョ(漢) ニョ(呉) [訓]ごとし しく もし
〈ジョ〉
そのとおり。…のごとく。「如上
状態を表す語に添えて調子を助ける語。「晏如(あんじょ)欠如突如躍如鞠躬如(きっきゅうじょ)
〈ニョ〉そのとおり。そのまま。…のごとく。「如実如法如来如是我聞(にょぜがもん)一如真如不如意
[名のり]いく・すけ・なお・もと・ゆき・よし
[難読]如何(いかが)如何(どう)如何(いか)なる如何(いか)に如月(きさらぎ)不如(しかず)・莫如(しくはなし)・不如帰(ほととぎす)

もころ【如/若】

《上代語》同じような状態。よく似た状態。連体修飾語を受ける形で、副詞的に用いられる。
「立たせば玉藻の―臥(こ)やせば川藻のごとく」〈・一九六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ごと【如】

( 助動 )
〔助動詞「ごとし」の語幹〕
似ているものに比べ、たとえる意を表す。…ように。…のようだ。 「梅の花今咲けるごと散り過ぎず我が家の園にありこせぬかも/万葉集 816」 「雪こぼすがごと降りてひねもすに止まず/伊勢 85」 「秋の夜の明くるも知らず鳴く虫はわがごとものや悲しかるらむ/古今 秋上」 → ごとし

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ごと【如】

(助動詞「ごとし」の語幹。本来、「同じ」の意を表わす「こと」の濁音化したもので、体言的性格をもつ) ごとく。ように。同じく。
※古事記(712)中・歌謡「道の後(しり) 古波陀嬢女(こはだをとめ)を 雷(かみ)の碁登(ゴト) きこえしかども 相枕まく」
※万葉(8C後)五・八一六「梅の花今咲ける期等(ゴト)散り過ぎず我が家(へ)の園に有りこせぬかも」

ごとき【如】

(助動詞「ごとし」の連体形) ⇒ごとし

ごとく【如】

(助動詞「ごとし」の連用形) ⇒ごとし

にょ【如】

〘名〙 (tathā の訳語) 仏語
① 一切のものに通じる不易不変の理法。真如。如如。理。
※栄花(1028‐92頃)玉のうてな「有作無作の諸法の相を見ざる所、如なり、相なり、解脱なり、波羅密なり」 〔摩訶止観‐八下〕
② 平等無差別なこと。一如。

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