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妓王 ぎおう

朝日日本歴史人物事典の解説

妓王

平家物語』に登場する白拍子。実在は不明。妹の妓女と共に,祇王,祇女,義王,義女とも記される。平清盛に愛され,3年の間母娘3人で裕福な生活を送るが,加賀出身の白拍子・仏御前に清盛の寵を奪われ,母娘とも尼となって嵯峨の庵でひっそりと暮らす。その後,現世の無常をはかなんだ仏御前が尼の姿で庵を訪れ,共に念仏を唱えて暮らし,ついに4人とも往生を遂げたという。この説話は本来は独立して語られていたものが,のちに『平家物語』に取り入れられたものらしい。嵯峨の往生院町には祇王寺が,滋賀県野洲町には妓王寺があり,また同町には祇王の頼みで清盛が作ったという用水路の祇王井がある。<参考文献>渥美かをる『平家物語の基礎的研究』

(小松和彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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