京都市右京区嵯峨(さが)鳥居本(とりいもと)小坂町にあり、真言宗大覚寺派に属する尼寺。法然(ほうねん)(源空)の門弟良鎮(りょうちん)によって始められたと伝えられる往生院(おうじょういん)の境内にあり、かつては広い地域を占めていたがしだいに荒廃してささやかな尼寺として残った。平清盛(きよもり)の寵(ちょう)を失い、尼となった白拍子(しらびょうし)祇王と、妹の祇女、母の刀自(とじ)らがこもったことにちなんで、のちに祇王寺とよばれるようになった。1895年(明治28)京都府知事が嵯峨にある別荘の一棟を寄付し、嵯峨の有志、富岡鉄斎(てっさい)、大覚寺門跡楠玉諦(くすのきぎょくたい)らによって、祇王ゆかりの寺として再建されたのが現在の祇王寺である。仏間には正面に本尊大日如来(にょらい)、左に清盛、祇王、刀自、右に祇女、仏御前(ほとけごぜん)の木像が安置されている。寺の墓地にある宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、祇王、祇女、刀自の墓、五輪塔は平清盛の供養塔で、いずれも鎌倉時代のものである。
[野村全宏]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新