デジタル大辞泉
「妖術師」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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妖術師
ようじゅつし
witch
妖術を行う者。女性の場合は魔女ともいう。生れつき,あるいは親から受継ぐもの,または特別な儀礼や突発的事件がきっかけとなってその性質を得るものとされる。死刑や追放によって処罰されるべき害悪者とみなされたり,あるいは呪術=宗教的処置によってなおしうる一種の病気であるとみなされたりする。 16~17世紀頃のヨーロッパでは,妖術者は暗闇や死体を好み,夜間に空を飛び,集会を開くものと信じられて数々の激しい迫害を加えられ,また異民族や放浪民族が妖術者として迫害を加えられたこともあった (→魔女狩り ) 。アフリカ,インド,太平洋諸地域などでは,妖術者の危害から逃れるための特別な祭祀,儀礼があり,一般人を妖術者から守るための司祭者組織や社祠,聖堂などが設けられている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の妖術師の言及
【悪魔】より
…悪魔と契約を結ぶ[魔女]は,キリスト教を冒瀆するものであり,当然処刑されるべきものと考えられた。ヨーロッパ人ほど魔女・妖術師に対する迫害を激しく徹底的に行った民族は他に例がない。アフリカでは妖術師と思われる者に毒薬を飲ませて有罪か無罪かを占ったあと,有罪者を処刑した社会もあるが,妖術師に対する告発は西洋に比べればおとなしいものであった。…
※「妖術師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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