妙延寺(読み)みようえんじ

日本歴史地名大系 「妙延寺」の解説

妙延寺
みようえんじ

[現在地名]津島市今市場町

巡見街道としも街道の交差する東北の角にあり、境内は北側で池麩いけふ町の宝泉ほうせん寺と接している。津島山と号し、日蓮宗本尊は法華経題目宝塔。

当寺の書上に「往古ハ真言宗七堂伽藍ノ道場ニテ津島山高乗坊ト号ス。然ルニ寛正五年申四月、甲州身延山久遠寺貫首円教院日意(第一二世)、此地ニ於テ法華ヲ説ケリ。高乗坊帰依シテ日蓮宗ニ改宗シ日意ノ弟子トナリ、山号ハ地名故不改、寺号ヲ妙延寺ト称シ久遠寺ノ末寺トナル」とある。「尾張名所図会」に「堂内に清正の像を安置し、近年、参詣多く、繁昌す」とある。


妙延寺
みようえんじ

[現在地名]町田市森野二丁目

日蓮宗。長滝山多聞たもん院と号する。本堂は七間半四方で、本尊三宝祖師を安置する。安産守護の仏像として崇拝されたという。池上本門寺(現大田区)末で、応永二年(一三九五)七月唱導院日の開創と伝える(妙延寺過去帳、渋谷家文書など)。永和二年(一三七六)渋谷忠重の開基ともいう(「渋谷忠重覚書」妙延寺文書)。正長二年(一四二九)銘の尼某の逆修板碑が伝存していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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