妙海寺(読み)みようかいじ

日本歴史地名大系 「妙海寺」の解説

妙海寺
みようかいじ

[現在地名]沼津市下河原町

沼津市街の南部、狩野かの川河口付近の右岸に位置する。竜王山と号し、日蓮宗南方に近接して同じ日蓮宗の妙覚みようかく寺がある。「駿河志料」などによれば、永仁三年(一二九五)の開創で、開山日実は六代(平維盛の子)家臣であった山本弥三郎重安の子と伝えられる。しかしすでに弘安五年(一二八二)一月、日蓮から開基日専に本尊(「曼荼羅曼」寺蔵)が授与されている。永正一二年(一五一五)五月八日、伊勢長氏(北条早雲)は「沼(津カ)妙海寺」の諸役を免除している(「伊勢長氏判物写」寺蔵文書、以下断りのない限り同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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