妙琳寺(読み)みようりんじ

日本歴史地名大系 「妙琳寺」の解説

妙琳寺
みようりんじ

[現在地名]高島町勝野

天龍山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。開基年は不明だが、開基明誓宛の閏二月一〇日の顕証寺蓮淳書状(寺蔵)は永正一二年(一五一五)と推定され、寺蔵の天文一一年(一五四二)の親鸞絵像裏書に、別の免物類から「釈実如(花押)」を切張りしており、実如期には開基していたと思われる。現在滋賀県安曇川町田中たなか南市みなみいちには明誓を開基とする真光しんこう寺があり、天文二二年に証如より明誓が下付された阿弥陀絵像裏書(真光寺蔵)に「江州高島郡田中郷南市、願主釈明誓」とあり、両寺はもとは寺基を同じくして南市に所在していたと思われる。


妙琳寺
みようりんじ

[現在地名]大迫町大迫

しも町にあり、亀鉢山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。由緒書上(大迫町史)によれば、かめもり村の截牛喜三次の娘が衣更着掃部の妻となり、掃部の死後上京して実如の弟子となり、妙祐の法名を賜った。文亀三年(一五〇三)阿弥陀仏の絵像を拝授し、下向して亀ヶ森村はちに一寺を建て、のち妙琳寺の寺号を賜ったといい、慶安三年(一六五〇)大迫に移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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