精選版 日本国語大辞典 「大溝」の意味・読み・例文・類語 おお‐どぶおほ‥【大溝】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 広く深い溝。どぶ川。[初出の実例]「那奴(あいつ)と大曲で喧嘩した時、大渠(オオドブ)の中へ投り込まれ、水を喰って漸逃げ帰ったくらゐ」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉二一)[ 2 ] 新吉原の遊郭の三方をめぐる溝。おはぐろどぶ。[初出の実例]「わるくそばへやがると、大どぶへさらひ込むぞ」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「大溝」の意味・わかりやすい解説 大溝おおみぞ 滋賀県中西部、高島市南東部の一地区。旧大溝町。現在は高島市勝野(かつの)。西近江(おうみ)路の要地で、『和名抄(わみょうしょう)』の三尾(みお)郷、『延喜式(えんぎしき)』の勝野津にあたる。鴨(かも)川の形成した沖積平野南端に立地、中世、高島氏が築城して大溝城とし、1619年(元和5)以後は分部(わけべ)氏の大溝藩2万石の城下町であった。港を有し、木綿や高島硯(すずり)などの物資流通の結節点をなした。国道161号が通じ、JR湖西(こせい)線近江高島駅がある。[高橋誠一][参照項目] | 大溝藩 | 高島 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例