姉倉比売神社
あねくらひめじんじや
[現在地名]富山市呉羽町
JR北陸本線呉羽駅の南側にある古墳上に鎮座。呉羽山丘陵の末端にあたり、東方約一キロに蜆ヶ森貝塚・小竹貝塚があるなど、一帯は古い歴史的環境をとどめている。旧村社で、祭神は姉倉比売命・天照皇大神・大己貴命・武御名方主命。「延喜式」神名帳に載る婦負郡七座のうち同名社に比定する説がある。現大沢野町舟倉の姉倉姫神社も式内社を称しており、元来一社であったとされる。「肯
泉達録」等に、姉倉比売命と能登媛とが伊須流伎比古の妻の座を争い、出雲国の大己貴命に取鎮められて姉倉比売は小竹野に流刑に処せられたという伝承がみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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