嬉野市(読み)ウレシノシ

デジタル大辞泉 「嬉野市」の意味・読み・例文・類語

うれしの‐し【嬉野市】

嬉野

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嬉野市」の意味・わかりやすい解説

嬉野〔市〕
うれしの

佐賀県南西部,塩田川,嬉野川,吉田川の上・中流域に広がる市。南西で長崎県に接する。 2006年塩田町,嬉野町が合体して市制長崎街道宿場町として,また水運を利用した物資集散地として発展。陶石を産出し,陶磁器の卸や原料製造業が盛ん。窯元も多く,不動山窯跡は肥前磁器窯跡の一つとして国の史跡に指定されている。 1200年以上の歴史をもつ嬉野温泉は九州を代表する温泉街の一つで,高温で湯量の豊富な泉源を多数有し,重曹泉のなめらかな湯質で知られる。南部山地の裾野に広がる畑では嬉野川の清水をいかした茶葉の生産が盛ん。嬉野茶は約 550年以上もの間栽培されている特産品。加えて稲作,ミカン栽培も行なわれる。西端の茶畑内に国指定天然記念物「嬉野の大チャノキ」がある。塩田川沿いの塩田津には江戸時代の町並みが残されており,国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。付近には国指定重要文化財の西岡家住宅と国指定登録有形文化財の杉光家住宅がある。国道 34号線,498号線が通じ,嬉野温泉そばに長崎自動車道の嬉野インターチェンジがある。面積 126.41km2。人口 2万5848(2020)。

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日本歴史地名大系 「嬉野市」の解説

嬉野市
うれしのし

2006年1月1日:藤津郡塩田町嬉野町合併・市制施行
【塩田町】佐賀県:藤津郡
【嬉野町】佐賀県:藤津郡

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