普及版 字通 「嬲(漢字)」の読み・字形・画数・意味
15画
(異体字)嬲
17画
[字訓] なぶる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に繞・(じよう)の声がある。〔説文〕十二下に「苛(せ)むるなり。一に曰く、擾(みだ)れて戲弄するなり。一に曰く、(かがひ)なり」とあり、おそらく(ちよう)の状をいう語であろう。字条に「なり」と互訓する。跳舞するのを、円舞するのをというのであろう。嬲はの俗字。では男女が交わり舞うので、この字を生じた。魏・康〔山巨源(濤)に与へて交はりを絶つ書〕の〔李善注〕に「嬲は(てきでう)するなり」とあり、その戯弄のさまをいう。
[訓義]
1. なぶる、たわむれる。
2. わずらわしい、なやむ。
3. みだす、みだれる。
4. あでやか、うつくしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ナヤマス・ナブル・ワヅラフ・ワヅラハス・フケル/嬲 ヒキシロフ・タハフル・ナブル・ナヤマス・マサクル 〔立〕 ナヤマス・ミダル・マサクル・ナラフ・ワヅラフ・フケル・ハス・マツ/嬲 タハブル・ナル・ナブル・マサクル 〔字鏡集〕 マサクル・ワヅラフ・フケル・ナヤマス・ナブル・(ミ)ダル/嬲 マサクル・ナヤマス・ヒキシロフ・タハブル・ナブル
[熟語]
害▶・固▶・悩▶・敗▶・▶
[下接語]
嬌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報