(読み)なぶる

精選版 日本国語大辞典「嬲」の解説

なぶ・る【嬲】

〘他ラ五(四)〙
① おもしろがってからかい、ひやかす。人をいじめ、おもちゃにする。相手の困惑を楽しんで思うままにする。嘲弄する。
※霊異記(810‐824)中「嬢猶否と辞(いな)ぶ。壮強(しひて)入り嬲(ナブル)。すなはち心に聴許(ゆる)し、壮と交はる〈国会図書館本訓釈 嬲 ナフル〉」
※サントスの御作業(1591)二「アマタ ノ ウチノモノ ドモ、ザウニンバラ ニ イタル マデ、naburi(ナブリ) サイナミ」
② 手でもてあそぶ。いじりまわす。いじくる。
※史記抄(1477)一四「冬月に寒して、咬ことなくは、少き針を以て腫をなぶりて血を毎日可出ぞ」
※試みの岸(1969‐72)〈小川国夫〉試みの岸「彼は〈略〉ともづなをなぶっていたが」

なぶり【嬲】

〘名〙 (動詞「なぶる(嬲)」の連用形の名詞化) 思いのままにもてあそぶこと。からかうこと。〔羅葡日辞書(1595)〕
※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「かたはらの人わざとなぶりにいふなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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