精選版 日本国語大辞典 「嬲」の意味・読み・例文・類語 なぶり【嬲】 〘 名詞 〙 ( 動詞「なぶる(嬲)」の連用形の名詞化 ) 思いのままにもてあそぶこと。からかうこと。〔羅葡日辞書(1595)〕[初出の実例]「かたはらの人わざとなぶりにいふなり」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「嬲」の読み・字形・画数・意味 15画(異体字)嬲17画 [字音] ジョウ(デウ)・ヨウ(エウ)[字訓] なぶる[説文解字] [字形] 形声声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に繞・(じよう)の声がある。〔説文〕十二下に「苛(せ)むるなり。一に曰く、擾(みだ)れて戲弄するなり。一に曰く、(かがひ)なり」とあり、おそらく(ちよう)の状をいう語であろう。字条に「なり」と互訓する。跳舞するのを、円舞するのをというのであろう。嬲はの俗字。では男女が交わり舞うので、この字を生じた。魏・康〔山巨源(濤)に与へて交はりを絶つ書〕の〔李善注〕に「嬲は(てきでう)するなり」とあり、その戯弄のさまをいう。[訓義]1. なぶる、たわむれる。2. わずらわしい、なやむ。3. みだす、みだれる。4. あでやか、うつくしい。[古辞書の訓]〔名義抄〕 ナヤマス・ナブル・ワヅラフ・ワヅラハス・フケル/嬲 ヒキシロフ・タハフル・ナブル・ナヤマス・マサクル 〔立〕 ナヤマス・ミダル・マサクル・ナラフ・ワヅラフ・フケル・ハス・マツ/嬲 タハブル・ナル・ナブル・マサクル 〔字鏡集〕 マサクル・ワヅラフ・フケル・ナヤマス・ナブル・(ミ)ダル/嬲 マサクル・ナヤマス・ヒキシロフ・タハブル・ナブル[熟語]害▶・固▶・悩▶・敗▶・▶[下接語]嬌 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報