子嶋村・下子嶋村(読み)こじまむら・しもこじまむら

日本歴史地名大系 「子嶋村・下子嶋村」の解説

子嶋村・下子嶋村
こじまむら・しもこじまむら

[現在地名]高取町大字上子島かみこしま・下子島

高取山登山口の山村。西は清水谷しみずたに村。「今昔物語集」巻一一「田村将軍、始建清水寺語第卅二」に「今昔、大和国高市ノ郡、八多ノ郷ニ小嶋山寺ト云寺有リ」とあるが小嶋山こじまやま寺の寺跡不明。

近世初期には一村の子嶋村で、文禄四年(一五九五)検地の村高三七八・五石、検地奉行石田正澄慶長郷帳には「小島村」とあり高取藩領。地方蔵方寺尾勤録は元和七年(一六二一)に高分して二村となったとするが「大和志」は「小島属邑一」とあり、一村としている。地方蔵方寺尾勤録によれば慶安元年(一六四八)土佐とさ村のうち〇・四八石、子嶋村のうち二一・一一八石、その他(不詳)二・〇八五石を合わせて土佐町とさまち村が成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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