ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「存在と生成」の意味・わかりやすい解説 存在と生成そんざいとせいせいbeing and becoming 万象を存在するものとみるか生成しているものとみるかは,きわめて古くからの哲学的課題で,その両極の立場を示すのがパルメニデスとヘラクレイトスである。パルメニデスは非存在は存在しないとの原理から,非存在を前提する生成を認めず,不動不変にして一なる存在を主張した。ヘラクレイトスは万象を相対立するものの間の抗争による生成とみたが,その全体においてはロゴスの統一が支配するとして絶対的存在を生成の上位に認めた。一般には世界を生成するものとしながらも,その程度に応じて不変の存在があるとされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by